ストループテスト

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ストループ干渉に影響する要因 — 練習・年齢・バイリンガル

同じ人でも、練習、年齢、読む言語、色覚、課題の設計、その日の状態によって干渉は変わります。記録を比べる前に知っておきたい要因を、研究とあわせてまとめます。

同じ人でも、ストループ干渉は条件によってかなり変わります。記録を比べる前に知っておくとよい要因をまとめました。

練習

ストループの原論文の実験3の時点で、練習は干渉を減らしはしたものの、なくすことはできませんでした。コンピューター課題でも、最初の数回は反応時間そのものが急速に短くなり、干渉もある程度小さくなります。そのため1回目の記録と10回目の記録をそのまま比べると、練習効果が混ざります。 このサイトの練習8回はボタンの位置に慣れるためのもので、記録には含まれません。

年齢

読み方を覚える前の子どもにはほとんど干渉がなく、読むことが自動化する小学校低学年ごろから干渉がはっきりしてきます。コマリら(Comalli, Wapner & Werner, 1962)は、子どもで干渉が大きく、若い成人で最も小さく、高齢期に再び大きくなるという形を報告しました。

高齢期の干渉の増加が抑制能力そのものの衰えなのか、全般的な処理速度の低下を反映したものなのかは議論が分かれています。フェルハーヘンとデ・メールスマン(Verhaeghen & De Meersman, 1998)のメタ分析は、年齢による干渉の増加のかなりの部分が全般的な反応の遅れで説明できると結論づけました。反応が全体的に遅い人は、ms単位の差も大きくなりやすいことを覚えておいてください。

バイリンガルと読む力

干渉は、その文字をどれだけ自動的に読んでしまうかにかかっています。2つの言語を使う人に両言語の色単語を見せると、単語の言語と回答の言語が同じときに干渉が最も大きく、別の言語の単語も干渉を起こしますが、たいていはより小さくなります(Preston & Lambert, 1969; Dyer, 1971)。より堪能な言語ほど、干渉が大きく現れる傾向があります。

このサイトが11言語それぞれでその言語の色単語を使うのはこのためです。堪能でない言語のページでテストすると干渉が小さく出ることがあるので、記録を比べるときは同じ言語のページを使ってください。言語別の単語は色単語のページにまとめてあります。

色覚

赤緑色覚異常があると、赤と緑のインクを見分けるのに時間がかかり、干渉とは関係なく反応が遅くなったり誤答が増えたりすることがあります。ボタンには色名を添えていますが、インクの色を見て判断する課題であることに変わりはありません。この場合は、単語の意味の課題(逆ストループ)のほうが比較的影響を受けにくくなります。

課題の設計

  • 一致の比率 — 一致試行が多いほど人は単語に頼るようになり、不一致試行での干渉が大きくなります。このサイトは一致・不一致・中立を3分の1ずつ混ぜています。
  • 試行の順序 — 不一致の直後の試行では干渉が小さくなる傾向があります。このサイトは、同じ正解が続けて出ないように、また同じ条件が4回以上続かないように順序を組んでいます。
  • 回答方法 — 音声よりボタンでの回答のほうが、干渉は小さく出る傾向があります。キーボードとタッチの間にも差が出ることがあります。
  • 制限時間 — 制限が短いと焦って誤答が増え、反応時間の差が誤答率の差へと移ることがあります。

その日の状態

疲労、睡眠不足、カフェイン、周囲の騒音、同時に行っている別の作業も反応時間を揺さぶります。推移を見たいなら、似た時間帯に似た環境で測るのがおすすめです。

参考文献

Stroop, J. R. (1935). Studies of interference in serial verbal reactions. Journal of Experimental Psychology, 18(6), 643–662.

Comalli, P. E., Jr., Wapner, S., & Werner, H. (1962). Interference effects of Stroop color-word test in childhood, adulthood, and aging. The Journal of Genetic Psychology, 100(1), 47–53.

Verhaeghen, P., & De Meersman, L. (1998). Aging and the Stroop effect: A meta-analysis. Psychology and Aging, 13(1), 120–126.

Preston, M. S., & Lambert, W. E. (1969). Interlingual interference in a bilingual version of the Stroop color-word task. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior, 8(2), 295–301.

Dyer, F. N. (1971). Color-naming interference in monolinguals and bilinguals. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior, 10(3), 297–302.

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